NotenkiExpress 2013

お天気,競馬,2時間サスペンスドラマなどに関するメモ書きです。

ニャンコと火事

1955年12月8日付の朝日夕刊の記事です。

八日正午ごろ,東京都品川区小山四ノ二二時計商西崎清さん(44)方でコタツのヤグラと毛布一枚を焦がした。荏原署の調べでは西崎さん方のネコがコタツの電熱器をひっくり返したもの。

調べてみたところ,ネコが原因と思われる火事はいくつか発生しています。例えば,1986年1月28日には段ボールを蹴飛ばし,1988年11月5日にはストーブを倒して火事を起こしています。

かつて「火曜サスペンス劇場」で放送された「女動物医事件簿2 炎を吐いた猫~猫+金魚鉢+α=マイホーム放火全焼事件」では,犯人がネコを使って放火しています。

一方で,火事を見つけて知らせたネコもいます。

1952年11月12日夜,新宿内藤町の帝国石油社長宅で,ネコのフーちゃんが突然廊下を走りはじめ,そのあと台所の戸をガリガリ引っ掻いて,台所の床と羽目板が燃えているのを知らせました。そのおかげで,“一坪”を焼いただけで消し止められました。フーちゃんには四谷署長からかつお節が山ほど贈られたそうです。

1976年10月17日に博多駅近くで起こった火事も,ネコの“急報”でボヤ程度で消し止められました。

ネコが火事を知らせ,大事にならずにすんだ――。
ところは国鉄・博多駅近くの住宅・店舗密集地。十七日未明,食品店経営岡崎茂信さん(44)方の中庭で,飼いネコが「ギャー,ギャー」とけたたましく鳴き,いつも開けてあるトイレの小窓からかけ込んでうずくまった。
岡崎さんが外をのぞくと,庭をへだてた岡崎さん方の店舗の屋根から煙。近所の人たちも協力してバケツリレーで消した。
店にはドアをこじあけ,ドロボウが入った形跡があり,警察は不審火として捜査しているが,飼い主もご近所ももっか,ネコさまさま。(10月19日付朝日夕刊)(※必要ないかも知れませんが,個人名は仮名にしてあります)

ネコに負けてなるまじと犬も活躍していますが,長くなるので別の機会に。