NotenkiExpress 2013

お天気,競馬,2時間サスペンスドラマなどに関するメモ書きです。

明日(1月18日)は「火災調査官紅蓮次郎」を放送すべきである

明日のテレビ朝日,21時からの番組は土曜ワイド劇場ではなく,松本清張二夜連続ドラマスペシャル「三億円事件テレビ朝日開局55周年記念となっています。

よせばいいのに土曜ワイド劇場をつぶして放送するドラマスペシャルはつまらないと相場が決まっていますし,清張モノの2時間サスペンスはつまらないとこれまた相場が決まっています。マイナスの数と違って,“つまらない”を2つかけてもいっそうつまらなくなるだけです。

それにどうして今どき3億円事件?

♪あ~めに轟くオートバイ~
昭和の義賊 怪盗ルパン~

実際の事件をもとにしたサスペンスドラマが面白かったためしはありません。

そういうわけではやばやと来週の土曜ワイド劇場に思いをはせるわけですが……おおっ,待ってました,火災調査官・紅蓮次郎14です。前作が放送されたのが2012年1月10日ですから,約2年ぶりの放送です。

好きなシリーズだし放送されるのはうれしいのですが,この時期に放送するのなら,清張モノなんて後回しにして明日放送して欲しかったです。というのも明日は1月18日,あの明暦の大火が起こった日だからです。

ここで,明暦の大火とは――。

明暦三年一月十八日(グレゴリオ暦では1657年3月2日)午後1時ごろ,本妙寺付近から出火した炎は折りからの北西風に煽られて南東方向の湯島,神田方面に燃え広がり,湯島天神神田明神を焼き,駿河台の大名屋敷を焼き尽くし,浅草から隅田川を越えて牛島新田(現在の墨田区)まで達し,翌十九日午前2時ごろにどうにか鎮火しましたが,午前11時ごろ新鷹匠町(現在の文京区小石川)から再び出火,東南東~南に燃え広がり,正午ごろ江戸城天守閣が炎上,さらに増上寺付近まで焼いて,翌二十日の朝やっと鎮火しました。江戸市中の6割が焼失,死者は10万人以上といわれています。

ちなみに,両国にある回向院は,この火災の焼死者を葬ったのがはじまりとされ,

「有縁・無縁に関わらず、人・動物に関わらず、生あるすべてのものへの仏の慈悲を説くもの」として現在までも守られてきた当院の理念です。
開創 | 回向院 | 歴史の中で庶民と共に歩んできたお寺より

今ではペット供養でも有名です。犬の供養塔や

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ネコの供養塔や,

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小鳥の供養塔などもあります。その他,猫の恩返しの碑や鼠小僧の碑があったり,かわいいネコちゃんがいたりするのですが,話がそれたので明暦の大火に戻します。

出火原因については次のような伝説もあります。

麻布の質屋の娘・梅乃はお参りに行った本郷丸山の本妙寺でイケメン野郎に一目惚れ,そのイケメン野郎が着ていたのと同じ模様の振袖をつくらせて“夫婦遊び”をしたりしていましたが,ついに恋い焦がれて死んでしまいました。両親は本妙寺で葬儀を行ない,納棺の際その振袖を棺にかけてやりました。

お寺では慣習に従いその振袖を古着屋に売りました。ところが翌年の同じ日,その振袖がかけられた棺がお寺に運ばれてきました。お寺では慣習に従いその振袖を古着屋に売りました。ところがまたまた翌年の同じ日,その振袖がかけられた棺がお寺に運ばれてきました。

お寺でもいくらなんでも気味が悪くなったのか,明暦三年正月十八日,娘たちの親を施主として施餓鬼を行ないました。そして供養のために振袖に火をつけたところ,一陣の怪風とともに火のついた振袖が舞い上がり,火はみるみるうちに燃え広がったという……。

このため,明暦の大火は振袖火事ともよばれます。

この話は江戸時代の怖い話を扱った本などにのっていたりして,事実と思っている人もいるようですが,お寺でイケメンに一目惚れするあたりが八百屋お七の話とそっくりで,お七の話を真似してつくられたのだろう……というのが定説になっています。

写真は本妙寺があった付近のいまです。

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出火元は実は本妙寺ではなく,となりの老中・阿部忠秋の下屋敷だったという話もあり,さらには浪人放火説,果ては老中・松平伊豆守黒幕説もあります。私的には阿部忠秋下屋敷出火説がしっくりしていたのですが,調べてみると阿部忠秋の下屋敷はとなりにはなかったようで,

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最近は松平伊豆守黒幕説に傾いています。

上の地図はiOSアプリ今昔散歩より。少なくとも明暦の大火のあとの地図なので,どの程度参考になるかはわかりません。

早い話が,要するに,とどのつまりが,出火元についてはいまだに不明になっているのです。そこで,そうです!! 火災調査官・紅蓮次郎の登場です!! 1月18日にはピッタリではないでしょうか。

現在から明暦の時代に行くにはタイムマシンが必要です。それはドラえもんに借りましょう(もちろん今のドラえもんモドキではなく,大山のぶ代さんのほう)。犯人を逮捕するのは警察ですから,特命捜査課にも参加してもらいましょう。神代課長をはじめ故人も多いですが。故人でOKなら安浦刑事にも参加してほしいです。現在の特命である杉下警部と歴代の“相棒”が加わるのもいいかもしれません。「相棒」は見ていないのでどうでもいいですが,もともとは土曜ワイド劇場のシリーズでしたしね。

土曜ワイド劇場と同じくテレビ朝日で放送された必殺シリーズでは,仕事人が元禄に現われて吉良上野介を討ったり,アメリカに渡ってインディアン・スー族を助けて第7騎兵隊を全滅させたり,果ては子孫が現在に現われたりしたくらいですから,紅蓮次郎や特命課が明暦の時代に現われても別に不思議はないでしょう。

とまあ,ゴチャゴチャとただの妄想を書いてきました。しかも面白かったためしはないと上で断言している実際の事件をもとにしたサスペンスドラマ(なのか?!)だし(笑)

公式ページに載っている来週放送のあらすじ,もちろん残念ながら(?!)全然違います。

北海道の大学に行っていた俊介が別人になって帰ってくるようです。でも,円ちゃんはどうなんでしょう? 第9作で北海道の大学に行ったと説明のあった俊介と違って消息不明になっているので心配です。(Wikipediaには京都の大学に行ったとありますが,そんな説明ありましたっけ?)

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