NotenkiExpress 2013

お天気,競馬,2時間サスペンスドラマなどに関するメモ書きです。

東京五輪と天気

今日10月10日は1964年に東京五輪の開会式が行なわれた日です。どういう経緯で開会式が10月10日に決定したのかは10月10日は晴れの特異日ではなかったを参照してください。

東京五輪の期間中の天気について,気象庁の公式文書である「気象要覧」の「気候状態」に次のようにあります。

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 この月は前月からの聖火リレーに続き,本格的東京オリンピック開幕に国民の眼が向けられ,期間中の天気にも関心がもたれた。さいわい秋の長雨も,台風による暴風雨もなくやや低温気味に経過したが,全国的には平年並の気候であった。
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 7日も北海道を除いてぐずついた空模様が続き,日中も気温は上がらず,オリンピックの聖火が東京入りしたこの日の天気は,朝は小雨,日中は曇りで夕方からまた雨が降りだし,8日は全国的に雨模様のぐずついた天気となった。

 10日から12日にかけては大きな移動性高気圧がゆっくり日本全体をおおいながら東進したため全国的に良い天気に恵まれた。特に10日のオリンピック開会式当日は,前日までぐずついていた天気も一挙に快晴に逆転し,奇跡的ともいわれるほどの最上の五輪日和になった。しかし移動性高気圧は北偏していたため日中でも気温は上がらず,平年より1.2℃も低かった。
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……しかし21日には日本海に弱い低気圧が発生したが,大陸と太平洋側の高気圧の勢力がたがいに強く,低気圧の移動がおそかったため,日本は気圧の谷の中に23日までの3日間入っていた。このため全国的に天気はぐずつき,オリンピックの華といわれるマラソンが行なわれた21日の東京の天気は,朝のうちは雨がパラついていたが,昼ころ温暖前線が北上し,マラソンが始まった午後の天気は曇りで,平均風速1.0m/s,気温18.7℃,湿度81%と湿度はやや多かったが,マラソンには絶好のレース日和であった。
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なにもここまで書かなくても……って気がしますが(とくにマラソンの日の天気など),それだけ東京五輪はいろんな意味で大きなイベントだったということなのでしょう。

ただ,わざわざ聖火リレーにまで言及しておきながら,閉会式にひとことも触れていないのは不思議です。