NotenkiExpress 2013

お天気,競馬,2時間サスペンスドラマなどに関するメモ書きです。

壯烈な曉の渡河戰

1938年7月,近畿地方は神戸を中心に大水害に見舞われましたが(いわゆる神戸大水害または阪神大水害),近畿地方に大雨を降らせた梅雨前線は6月下旬には関東・東海・東北地方南部に大雨を降らせていました。

東京の日降水量は6月28日109mm,29日278.3mmを記録しており,278.3mmは東京の歴代2位の記録になっています。横浜でも29日に268.3mmの歴代2位の日降水量を記録しています。

ちなみに,東京,横浜とも歴代1位の日降水量は1958年9月の狩野川台風によって記録されたものです。

次は1938年6月30日付東京朝日新聞夕刊の記事より。なお,当時の習慣で,30日付夕刊が発行されたのは実際は前日の29日です。

遂に廿九日早朝から帝都の江東方面の浸水は加速度に増して到るところに膝を沒する海の出現である。朝のラッシュアワーにサラリーマン,職業婦人,小學生が靴を脱ぎ靴下を棄てゝ壯烈な曉の渡河戰である

ちなみに,見出しは

水浸し七萬六千戸 帝都に濁水狂ふ 崖崩れ各所に頻發
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