風船おじさん消息を絶つ
1992年11月23日に改造ひのき風呂にヘリウム風船をつけた「ファンタジー号」に乗って琵琶湖畔から米国ネバダ州のサンドマウンテンを目指して飛び立った風船おじさんが2日後の25日,なぜか宮城県上空で海上保安庁の航空機に確認されました。
25日付朝日新聞夕刊:
風船おじさん宮城沖の空に?
第三管区海上保安本部(横浜)に入った連絡によると,二十五日午前八時半ごろ,宮城県の金華山から東方約八百キロで,風船のついたゴンドラが飛んでいるのを同本部所属のジェット機ファルコンが発見した。同本部はこの二十三日,滋賀県の琵琶湖周辺でテスト飛行中に,無許可のまま米国ネバダ州へ向けて出発した東京都小金井市貫井北町,ピアノ調律師鈴木嘉和さん(五二)のゴンドラではないかとみている。高度は約二千五百メートルで,手を振る人の姿も見えたという。
同じく25日付毎日新聞夕刊:
一時不明のゴンドラ宮城県沖を飛行
東京都小金井市貫井北町三,ピアノ調律師,鈴木嘉和さん(五二)が二十三日,装備不十分などを理由に運輸省が飛行中止を求めたのを振り切り,滋賀県・琵琶湖周辺から風船付きゴンドラで米サンフランシスコに向けて飛び立ち,一時消息を絶っていたが,二十五日午前八時半すぎ,宮城県の金華山の沖合約八百キロの太平洋上を約二千五百メートルの高度で飛行しているのを海上保安庁の救援機が見つけた。
海上保安庁によると,鈴木さんは救助を求める際の「イーパブ」(非常用位置指示無線標識)を断続的に発信しながら飛行しているが,通信装置を持っていないため救援機との通話ができない状態。
この後,風船おじさんを目撃した人はいません。おそらく海の藻屑と消えたのでしょう。こんななんの役にも立ちそうのないオッサンを北の将軍さまが好きこのんで拉致するとも思えないし(爆)
なお,風船おじさんに関しては,能天気Express~新世界版~ 風船おじさんどこ行くの?もご覧ください。今日の日記とかなり重複しますが。